トップページ/欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网 柔道五輪3連覇の野村忠宏?薬学部特任教授が今年度初めての講義
柔道人生を振り返り、学生に示唆に富んだ多彩なアドバイスを送る

アトランタ、シドニー、アテネ五輪で史上初の柔道競技3連覇を成し遂げた本学薬学部の野村忠宏特任教授が6月13日、八事キャンパスで今年度初めての講義を行いました。梅田孝教授が担当する1年次前期開講科目「健康?スポーツ科学理論」で、歩んできた37年間に及ぶ柔道人生のさまざまなエピソードを紹介しながら、薬剤師を目指して学生生活を始めたばかりの1年生約260人に自らの経験に基づく示唆に富んだ多彩なアドバイスを送りました。
「本当に成長できる人は悔しさを知り、それをバネにできる」と野村特任教授
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学生に質問も
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野村特任教授を紹介する梅田教授
野村特任教授は梅田教授が弘前大学大学院医学研究科社会医学講座在職時代に学位(医学博士)指導を行った教え子です。2022年4月の特任教授就任後は研究テーマの「運動と栄養摂取」に関連した講義を行ってきましたが、この日は梅田教授からの「五輪3連覇を成し遂げた野村特任教授にしかできない講義で、学生たちに刺激を与える話を」とのリクエストに応じて、限りある学生生活に生かしてもらおうと、柔道人生でそのときどきにどう判断し、どうキャリアをつくってきたかを紹介しました。
野村特任教授はまず、3歳から始めた柔道では体が小さいこともあって中学、高校と成績は目立たなかったものの、「大好きで自分で選んだ柔道。今は弱くても未来の自分に期待して、今日できることを精いっぱいやった」と強調。また、父でもある高校柔道部の監督から入部する際に「無理しなくてもいいぞ」と言われ、期待されていないことに悔しさをかみしめて「絶対に強い選手になってやる」と誓ったことも明かして「本当に成長できる人は悔しさを知り、それをバネにできる」と力を込めました。
大学1年でも関西の大会すら出場できなかったが、2年の時に全日本学生体重別選手権で優勝し、4年でアトランタ五輪金メダルと飛躍と遂げたのは、ロサンゼルス五輪金メダリストの細川伸二さんの指導で「与えられたメニューをこなすのではなく、目の前の一つ一つの練習に明確な目的意識を持って取り組むようになった」からと野村特任教授。加えて「2年になってようやく戦える体と技術が身についた」と振り返り「目の前の結果にはつながらないかもしれないが、やり続けることが大切」と訴えました。
野村特任教授「何か一つ得意なものをつくることを意識して学生生活を」
さらに、五輪3大会金メダルへのそれぞれのプロセスも紹介する中で野村特任教授は「背負い投げを磨き続けたことで大きな武器になった。皆さんも何か一つ得意なものをつくることを意識して学生生活を送ってください」「夢を追い求めていく時には挫折や困難もあるが、それに向き合うからこそ成長がある」などとアドバイス。最後にも「いろいろなことにチャレンジして、経験して、失敗してください。それができるのは学生のこの時期だけです」と呼び掛けました。