トップページ/欧洲杯足球网_十大博彩公司-投注官网 ヘルシンキ大学(フィンランド)のアイラクシネン准教授が都市情報学部で講義
男女平等先進国?フィンランドのジェンダー平等を推進してきた女性政治家を紹介

ヘルシンキ大学(フィンランド)人文学部国際文化学科のティーナ?アイラクシネン准教授が5月28日、ナゴヤドーム前キャンパスで行われた都市情報学部の稲葉千晴教授が担当する講義「都市と国際関係」でゲストスピーカーとして登壇し、男女平等の先進国として知られるフィンランドでジェンダー平等を推進してきた女性政治家たちや、男女格差のほとんどないフィンランドの政界や社会の特徴などを解説しました。
「フィンランドの国会議員200人のうち、女性は91人で46%を占める」
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フィンランドの女性政治家を紹介
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講義の様子
教育学や中国近代史を専門に研究するアイラクシネン准教授は現在、副学部長と学科長、東アジア研究所長も務めており、稲葉教授とアイラクシネン准教授は、稲葉教授がヘルシンキ大学で研究生活を送っていた2006年に出会って以来、交流が続いているそうです。アイラクシネン准教授はこの日、受講する約80人の学生を前に「国際舞台で活躍するフィンランド女性政治家たち」と題して英語で講義しました。
アイラクシネン准教授は初めに、現在のフィンランドの政界について「(一院制の)国会議員200人のうち、女性は91人で46%に上り、9つある政党のトップはすべて女性。女性の政界への進出は極めて顕著」と指摘しました。そのうえで、ヨーロッパで初めて女性が選挙権と被選挙権を獲得して男女平等への道が始まった1906年から現在に至るまでにジェンダーギャップの解消に尽力してきた著名な女性政治家5人を紹介しました。
このうち、2000年にフィンランドで初の女性大統領となり、「ムーミンママ」と呼ばれたタルヤ?ハロネン元大統領について「人権意識が高く、LGBTの権利を守る活動にも力を注いだ」と説明。2019年に34歳の若さで首相になり、強力にウクライナ支援を行ったサンナ?マリン元首相については「メディアを多用して、ファッション誌の表紙を飾るなど、自らもメディアに出て女性の権利を強く主張し、実践した」と評価しました。
「男女平等の社会をつくるには、社会を変えていこうという男女双方の努力が必要」
続いて、アイラクシネン准教授は、「世界経済フォーラム」が2024年に発表した男女格差を示す「ジェンダーギャップ指数」では、フィンランドは世界146カ国中の2位を獲得したことを説明して「フィンランドは政界に経済界、ビジネスに労働市場と、社会全体で男女の格差はとても少なく、加えて男女格差をなくす国際的なネットワークにも参画して重要な役割を果たしている」と強調しました。
「ジェンダーギャップ指数」では日本は118位だったこともあり、アイラクシネン准教授は最後に「男女平等の社会をつくるには、社会を変えていこうという努力が必要。この講義を聴いた男性と女性の双方の努力によって差別が減り、男女平等の社会が実現することを期待している」と学生たちに呼び掛けました。
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講義の内容を訳す稲葉教授
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マリン元首相を紹介